一番大事なのは「思い切りの良さ」

ビジネスコネクトふじのみやで、機械導入に必要な「ものづくり補助金」の申請をサポート。

  • 小澤ベジタブル
  • 業種:農業
  • 創業日:令和2(2020)年

創業のきっかけ

代々農家という歴史はありましたが、独立して幅広く農業を興していきたいという思いから令和2 年に小澤ベジタブルとして事業をスタートさせました。
自分としてはいいきっかけだと思っています。おかげでやりたいことがどんどん進められて、農地や販路が以前よりも拡大できてきていますし、人材も足りないくらいです。

創業して大変な事

もともとさつま芋をメインにやっていたのですが、そこに野菜作りも始めたこともあり、最初は勝手がわからず苦労しました。
それと、天候に左右されることがとても多いです。干し芋は天日干しが命なので、雨が続くとカビも生えてしまい、出荷できないなんてこともありました。
農業という業種がこの地域ではなかなか主要になりづらく、専業の方も少ないなか、さらに干し芋の生産と加工を一緒にできる農家さんも少なく、人材の確保も難しいです。

創業してよかったこと

卒業して数年間地元の工場で働いていてストレスも多かったのですが、今では外で日光の下で働けることもあり、完全にストレスフリーな生活ができています。
直販もやっているのでお客さんの声も聴けるし、「美味しかった」といった声が聞けると嬉しいですね。

支援を受けて

今回は「ものづくり補助金」を受けて干し芋の蒸し器( ボイラー)、乾燥機を購入しました。これらはとても高価で、このあたりの農家さんでは持っているところがほとんどないくらい大きなものです。

機械を購入するにあたり、いろいろな所に相談しました。実は補助金の審査に一度は通らなかったんです。その後ビジネスコネクトふじのみやに相談しました。芝川商工会がこの補助金での実績があったこともあり、もう一度チャレンジして審査に受かることができました。
まだ導入して使い始めたばかりですが、既に工程の半分くらいが効率化できています。そのくらい凄い威力です。
だからといってすべて機械で、というわけでもありません。
干し芋は蒸しただけだと糖度が30 数度程度ですが、天日干しすると糖度が倍の60 度程度になるんです。
これまで通りの天日干しは干し芋には欠かせない工程で、完全に機械化することはしていません。
完全天日干しとはほんの少し味も変わりますが、天日干しと機械での乾燥をバランスよく行うことでだいぶ改良できていますし、今後試行錯誤して調整していきたいと思っています。

これから創業する方へ一言

一番大事なのは「思い切りの良さ」だと思います。色々な選択を迫られる中で思い切った方向転換ができたおかげで今があると思っています。
さらには色々な人に助けていただきました。そういった繋がりは本当に大事にしたいと思っています。

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