0.1度のズレも妥協したくない。仕事で妥協できるところはありません。

ものづくり補助金を活用して3Dアライメントテスター(車のアライメントを測定する機械)とアライメントリフトを購入。富士宮信用金庫でサポート。

  • 株式会社B.L.style
  • 業種:自動車販売業
  • 創業日:2014年3月

創業のきっかけ

20歳のころから車屋をやりたいとずっと考えていました。東京理科大学の機械システムデザイン工学科で車のサスペンションの設計などを勉強し、独立のための勉強もかねて芝川にある車の設計・開発会社に就職。開発の仕事は車をゼロから作るので、色々なことを勉強しました。
その後、経験を生かして開業することができました。

創業して大変だったこと

最初は店舗もなく、信用もない。なので、インターネットでの検索にも引っかからないような状態でした。少し街からは離れましたけど、1年半近く探してやっと物件を見つけてそのまま契約しました。

あと、技術があっても人が来なければ意味がない。私は地元での開業ではなかったので、応援してくれる知り合いもおらず、最初は集客の勉強に時間を使いました。主にインターネット広告を出したり、ソーシャルメディアを活用したりして、1人であれこれと施策しました。
特にソーシャルメディアは効果が高く、「車の販売」+「カスタム」というビジネスモデルを拡散していくことで次第に認知を広げていくことができました。

支援を受けて

車のカスタムで最も重要な要素の一つがアライメント調整といって、ホイールとフェンダーのクリアランスの絶妙な加減を調整するのですが、これまでは外注でしかできない工程でした。ただ、外注だと本当に細かい調整ができないというもどかしさがありました。
でも当社には、賞を取りたくて車のイベントに出場するお客様も多いため、0.1度のズレでも納品できない。当社としても妥協したくないポイントでした。とはいえ自社でアライメント調整を行うための機械は高価で簡単には導入できませんでした。
そんな時、工場の設備を手掛けてくれた業者さんから補助金の話を聞き、今年の春に購入を本格的に検討。最初はその道の専門家に有料で相談しましたが、うまくいかず。次に富士宮信用金庫に相談した所、ビジネスコネクトふじのみやで支援が可能だということをアドバイスしてもらって早速相談しました。
採択されないリスクが頭をよぎりつつも「事業をやっていれば先なんてわからない。今やれることを全力でやろう」と考えて、必要だと思ったことはどんどん進めたりもしました。

今現在、仕事で楽しいこと

当社でカスタムした車を見かけた方から「いつかB.L.styleでカスタムしてもらうのが夢だった」と来店していただいた時は嬉しかったですね。あと、車をカスタムして購入してくれたお客様しか持っていない「B.L.styleステッカー」があって、そのステッカーを貼った車を見かけた方から問い合わせがあったり、ステッカーを欲しいと言っていただける時も喜びを感じます。

カスタム込みで車を購入してくれるお客様とは、最初の車選びの段階から、結構みっちり打合せをします。その上でカスタムが完成した時の達成感は格別です。これは作った側にしかない喜びですね。お客様が気にしない所にも一切妥協せずにこだわって作っているからというのもあると思います。

これから創業する方へ一言

ちょっとでも考えているのであれば今すぐやればいい、と思います。自分は創業することに関しては誰にも相談しませんでしたが、もし知り合いが創業するときは全力で応援したいです。
勉強しなければわからないことは多いです。自分は集客という目的のために色々なビジネス書を読んだりして勉強することで、少しずつ知識もついてきたと思っています。小さいことの積み重ねや色々な段階を経てこそ前に進むことができると思いますし、一番大事なことは「まずやってみる」ですね。

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