誰でもこれを履けば改善するというものができました。

ビジネスコネクトふじのみやにて、新商品開発に必要な補助金申請をサポート(事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金)。

  • 株式会社一期一会
  • 業種:鍼灸・マッサージ
  • 創業:2020年よりオリジナルソックス開発をスタート

新商品開発に至る経緯ときっかけ

若葉治療院での治療院業務と、プロの自転車競技トレーナーとして活動していました。
実業団の自転車チームで東京オリンピックを目指していましたが、コロナが流行り全部中止になってしまいました。それまで自分たちが目指していたことが全部無くなってしまったんです。

そんな時、自衛隊員の方が治療院に来ました。自衛隊で支給されている靴の先に鉄鋼が入っていてしゃがんだ際に足の甲に刺さるため、皆さん足を痛めてしまうとのことでした。
なら今度はスポーツ競技ではなく「この国を守ってる人を守ろう!この国を支えている人を支えよう!」と考えるようになりました。

最初はインソールの研究からスタートしました。色々な方の意見も聞きたかったので、鉄鋼場や水道屋さんに行きインソールを実際に使ってもらいました。
そうすると「しゃがむと膝が痛かったけど、痛くない」と言ってくれたり、正座が出来ない人がその場でできたり、膝が痛い人がその場でスッとしゃがめる。これは面白いと思いました。
ただ、インソールでは、サンダルなど様々なパターンに対応ができないと気付き、走るためのものじゃないから靴下で作ってしまえばいいと考えが変わっていきました。
誰でもこれを履けば改善する!次はそんな靴下を作ろうと思いました。

特許について

最初はインソールの特許を書いて提出しました。ただ、論文を書いていると色々な発見があって自分の理論に対してこれは間違えているとか、もっとこうなんじゃないかとか考えが2転3転したりもします。普段の治療院業務もあり、そんなに時間は無かったんですけど、不謹慎かもしれませんがコロナ禍がくれた時間のおかげでゆっくりと考えることができました。
インソールの特許は2021年7月に提出してあって、靴下の方は出願中です。結果はもうしばらく後と言われているので、とても楽しみです。(※2022年4月現在)

技能は手から手でしか伝わらないけど、技術というのは書いて残せる。特許は20年で消滅するけど、自分が居なくなった後も人の足を治し続けることができる。自分が生涯かけてやるべき仕事なのだと思いました。

オリジナルソックス

膝が痛くない、ちゃんと曲がるというのもそうだけど、日々生活していく上でただ履くだけで色々改善されます。ぎっくり腰・捻挫・寝違えた等、足に限らず身体全体の改善がこの靴下ではできるんです。
コロナ禍がくれた時間でここまでの技術を生み出すことが出来ました。

支援について

今回補助金を使おうと思ったのは、開発や特許申請にかかる費用のためです。開発研究費だけで莫大なお金がかかったり、特許を申請するにもお金がかかります。
最初は、自分で調べて補助金の仕様などを知りました。正直に言うと、簡単に書けると甘く見ていましたが実際に資料をダウンロードするとびっくりするぐらい難しくて本当に大変でした。
そこで初めて専門家に相談させてもらいました。普段の治療院業務をやりながらだとなかなか研究する時間がとれなくて困っていましたが、富士宮商工会議所さんやコーディネーターの小林さんにサポートしてもらったことによってその時間を確保することができました。自分よりも周りでサポートしてくれた方々の方が大変だったと思います。

今までは一人で悩んで自分の中からしか解決策はでてこなかったのが、相談したことによって色々な角度や視点から解決策があるのだと知ることができました。

これから事業を始めていく方へ一言

一言で言うと「専門家へ相談に行きなさい」です。自分1人では自分が知っていることまでしかわからない。そう改めて実感しました。

また商売で皆が悩むのは人の集客と自社の認知度だと思いますが、私のモットーとしては「どう集客するか、よりもどうやって笑顔で帰ってもらうか」とそんな仕事をしています。

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