50歳でもまだまだ成長できると実感

富士宮信用金庫で店舗の移転・改築資金を融資。

  • 食工房 夢舎
  • 業種:飲食業
  • 創業:1999年創業。2022年に現在の所在地に移転。

自分のスタイルを形に

居酒屋としては23年間、市内の別のところでお店を出していました。毎日楽しく仕事していた中で、頭を悩ませていたのがテナントの家賃でした。
そこで今回、家族が持っていた不動産を活用して店舗の移転と改築に踏み切った形です。

既に改築も終わってオープンしており、妻と二人で切り盛りしています。妻は元々介護師でしたが、お互いに一緒に働きたいと考えて居酒屋に転職してくれました。不安は多少はありましたが、本人のやりたい気持ちを尊重して。

もともと私は海上自衛隊に調理師として勤めていました。
中学・高校とやんちゃに過ごして、そこで得た交友関係は今も財産だと思っています。とはいえ、卒業後に「ちゃんとしなくては!」と一念発起して自衛隊に入隊。体も鍛えられて調理師の資格もとれるという一石二鳥な職場でした。今振り返っても、あの1任期(3年間)は調理師希望だった自分にとってとてつもない経験だったと感じます。
色々あって陸で調理をすることが多かったので、何千人という隊員の食事を作ったことが、自分の調理の人生が始まった瞬間だったと思います。
その後寿司の修行をしたりもしましたが、「やっぱり居酒屋をやりたい」と最初の店をだしたのが30歳の時でした。

自衛隊を退職した後で、東京の居酒屋を見て回りまして、色々な業態がある中で調理しながらお客さんの顔が直接見れたりしゃべることができて、自宅にいるようにくつろいでお酒や料理を楽しんでもうらスタイルに、これだ!と感じました。今でもこれが自分の天職だと思っています。

創業に際しての不安

不思議なことに不安は全くありませんでした。経営に自信があったわけではなく「何とかなる」と。
もちろん料理の腕には自信があったし、飲食業のノウハウのある従弟も協力してくれました。自分の地元で開業する強みというか、交友関係や色々な方の協力もあり、おかげさまでオープンしてすぐに多忙な日々が続きました。

移転に伴う融資について

今の場所に移転することになったときは、ビジネスコネクトのことは知りませんでしたが、移転や内装費用の融資は富士宮信用金庫さんにお願いしました。2022年の3月に依頼をして6月には融資が決まりました。そして同年7月30日に開店することができました。
費用は融資が大部分を占めていますが、業者が友人や先輩の力も借りることができて、そういった繋がりにも感謝しています。

居酒屋という職業の魅力

やってみないとわからないかもしれませんが、自分の料理を食べて喜んでもらうことは楽しい。それに寿司屋と違って居酒屋には伝統やカテゴリーに縛られないという面もあって、和・洋・中だろうが好きな料理がなんでもできる。
お客さんは好きな店を選んで、そして好きなものを飲んで、食べて過ごす。そういったことが居酒屋のあるべき姿だと思っています。お店のカラーを押し付けるのではなく、お客さんが過ごしやすい空間や時間を大事にしたいと思っています。

大変な部分も含めて楽しめる

もちろん楽しいだけではなく、人生は波があるのでキツい時もありました。最初の10年は勢いで頑張れて、次の10年は色々見直したりが必要になって。最後にはコロナ禍。これはいよいよマズいかなとも考えましたが、そんな切羽詰まった時でも不安はありませんでした。何とかなると。ただ、一人ではダメだったと思います。一緒に乗り越えてくれた妻には感謝しています。
もともと介護の仕事をしていた妻にとっては、仕事に慣れる段階の今が一番大変だと思います。仕事でぶつかったりもしますが、お互いに成長しているのを日々感じています。今は自分や廻りの人・環境が日々変わっていくことに充実感と楽しさを感じています。

これから創業を考えている方へ

仕事はとにかく好きなことをやった方がいい。嫌々やってはダメ。
自分はやりたい事・目標が早くから見つけられていたので幸運だったと思います。今はなかなか目的や好きな仕事を見つけることが難しい時代かもしれませんが、必ず自分に合う仕事はあります。そういう仕事を見つけて、全力でやってみてもらいたいと思います。

事業者情報

  • 店名:食工房 夢舎
  • 住所:〒418-0064 静岡県富士宮市元城町31-23
  • 電話番号:0544-28-5200
  • 営業時間:17:00~23:00(L.O 22:00)
  • 定休日:火曜日・第三月曜日