競争で戦っていくための体制づくり、信頼作りを常に考えています

ビジネスコネクトふじのみやで、業務の効率化のための「三次元測定機」購入に際し、ものづくり補助金等の申請をサポート

  • 明和工業株式会社
  • 業種:製造業
  • 創業:昭和44年

いかに自社努力でコストを下げられるか

当社では主に医薬品や半導体を製造するために必要なクリーンタンクを製造しています。
今回は、ビジネスコネクトふじのみやのサポートを得ながらものづくり補助金を申請して、精密で高品質なタンクを製造するにあたってコスト削減のための「三次元測定機」を購入しました。

大型のタンクへノズルやマンホール、その他附属品を付けるために製造過程で穴をあけていくのですが、これまで人が計算して円周と角度を出して正確な位置を決めていました。時間にして二人がかりで大体半日かけて測定していたものが、今回の三次元測定器を使えば一人で2時間程度、慣れてくればもっと早い時間で測定することができます。

高い競争力の為にコスト削減を

ガラスのタンクでは粗面の凹凸は少ないが、耐久力が足りない。耐久力を求めるとテフロン加工したものになるが、コストがかかる。
そこで明和工業では、粗面を電解研磨することでなめらかになり洗浄もしやすくなります。
タンクが高品質な物であれば、そのタンクで作るものも良いものができます。例えば最先端の薬品はいかに高品質なタンクや撹拌(かくはん)機を使用するかという部分が非常に重要なんです。
水の貯蔵一つとっても洗浄が重要で、製造から内部の研磨、電解研磨、純水洗浄、クリーナ乾燥まで行えるのは全国でも当社を入れて10社位だと思います。
なので、日本国内だけではなく海外でも当社のタンクを使っていただいていて、高い性能を求められる仕事を多数請け負っております。
そういった背景もあり、常にコストの軽減については社内でも話し合っていて、今回の測定器の導入に至りました。

コーディネーターの素早い対応に感動

こういった補助金はこれまでも何度か申請を行っていました。ロボット溶接機を導入したり切断するための機械を導入したり、設備投資を行う際には補助金を使用することを視野に入れて行動していました。
今回の三次元測定器の導入に際しても、社内で補助金のことを調べて自分たちで申請を行おうとしたのですが、業務が多忙な時期と重なって中断してしまいました。再度申請を行うにあたり、富士宮信用金庫の担当の方を通してビジネスコネクトふじのみやのコーディネーターを紹介いただいて、サポートしていただきました。
その際、コーディネーターの方が非常に丁寧に対応してくれました。実際に足を運んでくれて、会社の状況をくみ取って申請に必要な書類の整理などをサポートしてくれたおかげで、申請自体はスムーズに通って、設備も既に購入することもできました。

今まで申請は自社で行っていましたが、半年程度の時間がかかっていたと思います。それが今回はサポート頂いたおかげで2か月程度で終わりました。そういった面でもサポートいただいた結果が出たと考えています。
常にネット等で情報収集はしていますので、次に設備投資を検討する際には是非またビジネスコネクトふじのみやに相談したいと思います。

縁の下の力持ちとしての自信とプライド

いかにこの会社や仕事を継続させるか、今のままより他社ができない短納期を実現するにはどうすればよいか、競争で戦っていくための体制づくり、信頼作りを常に考えています。
また、少子化で人材不足が加速している中で会社の環境をよくすることで安心して働いてもらえるようにする、若い人が毎日楽しく仕事できるような最先端の機械をどんどん導入する、そんな環境づくりを進めていきたいと思っています。

今は女性でもものづくりに対してしっかりとした考えを持っている方も多い。また、若い人だけでなく汗を流して肌で感じてものごとを考えて仕事してきた年配の方というのも重要なんです。そういった人材を大切にしていきたい。

自分はいつも全社員には「うちは縁の下の力持ちとして、ほかにないものを扱っているから、自信とプライドをしっかり持ってやってくれよ」と常々伝えています。タンクメーカーのこれからの課題に一丸となって立ち向かっていきたいと思っています。

出荷するときは娘を嫁にやる親の気持ち

何をやるにしても、その仕事に惚れなきゃダメだと思います。お金のことだけでやろうとしても、その仕事が好きでなければ長続きはしない。
困ったことがあると、人はじっくり物事を考えると思いますが、その時に一番初めに浮かんできたものをやるべきだと思います。

私なんかは出荷するときは娘を嫁にやる親の気持ちですよね。いいものは手元で飾っておきたい。そんな気持ちで仕事しています。
昔は親が子供のおでこに手をやって熱を見ていたでしょう。手のひらには特別な感覚があると思っているんです。
ですから自分で作ったものは目で見るだけでなく、触って肌で感じるようにしています。そんなこだわりをもってものづくりに向かい合っています。

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