関わる人誰もが楽しめる場所をめざして。

ビジネスコネクトふじのみやを、販路拡大や補助金等の相談で活用。「先端設備等導入計画」の認定申請をサポート。

  • 富士山横丁
  • 業種:飲食店
  • 創業:2023年4月

「富士山横丁」を始めたきっかけ

もともと食べることが大好きで、飲み会の場で話してたことにビジネス性を持たせたのがこの横丁です。
運営会社として私が代表を務める富士コーポレーションの名前がありますが、会社の戦略的に飲食業をはじめた、というわけではないんです。
飲み会の場でぼんやりとできた構想ですが、そこから事業再構築補助金の申請や建築会社の選定などが進んでいって、補助金申請は徹夜続きで資料を作ったり、お店の設計も十何回もやり直すレベルでこだわったものになりました。

横丁という業態は、都内では見かけるようになりましたが、地方ではまだあまり見かけない事も始めた理由の一つです。
他にも、富士コーポレーションやその関連会社では10か国くらいの外国人を40~50名雇用していますが、国境や文化の違いも吸収できる空間にして、インバウンド需要を取り込みたいとも考えています。

ロゴマークも有名なデザイナーに依頼して、施設名も最初はもっと色々な案がありましたが、シンプルかつ富士宮を象徴した名前にこだわって「富士山横丁」と命名しました。

この場所自体が「働く人もお客さんも楽しめる場」というテーマで動いています。
スタッフがみんなが目をキラキラさせながら仕事して、お客さんも飲んで食べて楽しんでもらえる場を目指しています。

運営スタイルにもこだわってスタート

色々こだわった結果、かなりお金がかかってしまいました(笑)。
もちろん本業が順調だからこそで、これ一本だったらこんなにお金は掛けられなかったでしょうけど。
でも、テナントさんに余計な負担をかけたくなかったので、すぐに回収しなければならないとも考えませんでした。

店舗のキッチン設備やスタッフも運営側で用意し、テナントさんは文字通り身一つで来てもらう。雇用や設備はお任せしていただいて、皆さんには料理に専念してもらいました。
そういった役割分担のおかげもありうまく始められたと思っています。

資金調達

小さなころから食べることが好きでしたし、そのためにちゃんとお金を稼ごうと決めて働いてきました。
実際、経営する会社もうまくいっていて、おかげで資金調達で躓くことはありませんでした。金融機関から融資していただくにあたって色々準備しなければならない資料も多く大変でしたが、それを壁として感じたことはなかったです。心が折れるとしたら、途中で諦めてやめてしまうことだったと思っています。

「横丁」運営の大変さ

この業態自体がなかなか地元の方に理解されにくい、という大変さがありました。
地元の飲食業の方から問い合わせも多くいただきましたが、本当に身一つで大丈夫なのか、雇用は大丈夫なのか、皆さん条件の部分や、採算がとれるのかといった不安などが払拭しきれなかったのではないかと思います。こちらの提示の仕方も悪かったと今となっては反省しています。

最終的に直営店が2店舗とテナントさんが4店舗という形になりました。今となっては手を挙げてくださる飲食店さんも出始めてきましたので、店舗の構成は今後変わっていくと思います。

また、売り上げに応じた賃料を設定しているので、個別のテナントさんの売上についても我々運営が責任をもって盛り上げなければいけない。テナントの売り上げが立たないと成り立たない業態として、そこは重要視して運営しています。

支援を受けた感想

資金については、「事業再構築補助金」を自分たちで申請しましたが、後日、富士宮信用金庫さんに他の補助金に関する相談をしにいって、ビジネスコネクトふじのみやを紹介されました。その後、固定資産税の特例を受けるための「先端設備等導入計画」の認定を受ける支援をしていただき、ありがたく感じています。

またお金のことだけでなく、看板を付ける位置についてや、深夜営業のことなど他にもいろいろ相談させていただきました。自分の専門外の分野なので、相談できる窓口はとても助かります。


これから創業する方へ一言

「起業」を難しく考えずに、やりたいことをはじめてみて、それが結果的に起業や創業になればいいんじゃないかな、と思います。
それって自分が楽しめて継続できるってことだと思うので。

経営のことや事業計画など考える時期っていうのは、後々絶対やってくるんですけど、とにかくまずは難しく考えずに始めるというのがいいと思います。

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