お客様が幸せな気持ちになれるようなお菓子を作って届けたい

ビジネスコネクトふじのみやで、新商品開発の提案、店舗内の装飾や経営に関するサポート。その他補助金を活用して機器を導入。

  • お菓子の家 もちのき
  • 業種:菓子製造・販売業
  • 創業:明治38年

もちのきの歴史

当店は、明治38年に「まんじゅう屋」として創業をし、その後富士市・富士宮市を中心に和菓子・洋菓子の製造から販売まで行うお店として、来年で『120年目』を迎えます。(2024年現在、119年目)
創業当初、お店の1階では「まんじゅう屋」として和菓子を販売し、2階では喫茶店としてお店を開き、お菓子の販売やその頃には珍しい釜めしの販売、夜にはお酒の提供も行っていました。当時富士宮では、喫茶店自体が物珍しい事もあり、静岡や沼津の方面からも多くのお客様が足を運んでくれました。
その後2代目が本格的に洋菓子を取り入れるようになり、今で4代目となります。

地域密着型というのを念頭に置いており、幅広いお客さんというよりは、地域の方々を大切にしてきました。一時はバブル全盛期時代、最大17店舗もお店を構えていましたが、現在は富士市・富士宮を中心として全4店舗構えています。

お菓子の特徴・魅力

創業時からずっとある商品で、代々受け継がれてきた技術や商品は今でも残しております。特に当時のお客様からも評判の高かった「まんじゅう」と「どら焼き」は、昔のレシピから改良して販売をしており、今のお客様からも評判はとても良いです。どら焼きに関しては、皮が美味しいと言って下さるお客様が本当に多くて、実際その声をヒントにどら焼きの皮を使った新商品を作りました。それが当店オススメ商品でもある「どらサンド」と「どらレット」です。今までの客層が50代~70代だったのに対して、今ではどらサンドとどらレットのおかげで若い世代の方も買ってくれるようになりました。
どらサンドに関しては、第35期竜王戦第3局富士宮対局で藤井聡太竜王が召し上がってくれた事をきっかけに、一時話題となって売上が4倍になるほど反響がありました。当店のお菓子は全て手作りですので、あの時は1日何個限定と指定しながら、何とか乗り切りました(笑)

当店のオススメ商品

やはり「どらサンド」と「どらレット」は洋菓子の中では特にオススメしています。
和菓子ですと「どら焼き」がオススメで、特に白あんを推しています。普通、白あんといったらこしあんがメジャーと思う方が多いと思いますが、当店は粒あんです。北海道産の白手亡豆をそのまま使い、豆がしっかり感じられるようになっていて、あっさりとした風味が特徴のどら焼きになっています。
他にも「富士山きらきら」という、バターたっぷりの生地で黄身餡を包み込んだ和洋折衷の焼き菓子もオススメです。あんこが苦手な方でも食べやすくなっており、小さいお子さんから年配の方までと幅広い層に人気なお菓子となっています。
他にもイベントの際によく売れているは、当店オリジナル商品の「梅大福」です。

イベント限定商品「どらクレープ」

初めて外のイベントに参加することになった時に、まず何を売ればいいかわからず最初はゼリーやお菓子を売っていました。当日他の出展者を、ふと見渡したら「何か違う。これじゃない。」と思いました。ただ販売するだけではなくて、通りすがりの人達が立ち止まったり興味をもってくれるような仕掛けが足りなかったんです。そこで考えたのが、その場で作ってお客さんに食べてもらえる「クレープ」でした。ただクレープを作るだけでは、他と変わりないのでクレープ生地をどら焼きの皮で焼いたらと思い生まれたのが『どらクレープ』です。
常に出来立てをお客様に提供したいこともあり、年に2回外で販売する時にしか食べれない、イベント限定商品として販売しています。

イベントに参加することで、普段なら気付かない点にも気付けたりする事が多く刺激にもなるので、イベントへの参加はとても大事にしています。

どらレットが商品化されるまで

どらサンドの人気が落ち着いてきた頃に、お客様から「これ一つだと大きいよね」と言われることが多くなり、ならもう少し小ぶりのサイズ感で1人一つずつ食べてもらえるような商品を作ろうと考えました。また、1個食べて満足よりは、更にもう1個食べたくなるようなサイズ感を意識しながら研究をしました。最終的に、食べたい方は2個買ってもらい、食べれない方は次回も食べたいと感じてくれたらなと思い、どら焼きとオムレットを掛け合わせた『どらレット』を作りました。

皮へのごだわり

どらレットは皮に一番こだわりました。元々はどらサンドの皮で作って、どら焼きのふわふわ感を出そうとしていたのですが、中身の生クリームやフルーツの存在が感じられない程、皮の主張が激しくなってしまい、そこから皮の改良を本格的に始めました。薄くしてみたり、水分量を増やしてみたりなど、とにかく色々試行錯誤をしました。そんな時に、餅粉を使って皮に『もちもち感』を出したらどうだろうと案が出て、直ぐには上手くいかなかったのですが焼いては食べてを繰り返し、結果皮だけでも1ヶ月かけてようやく完成しました。それだけ時間をかけて作った商品ですので、お客様から「皮が美味しい」と言ってもらえると本当に嬉しい限りです。
皮にもちもち感を出す事によって、ふわふわしっとり感のどらサンドとの差別化も図れて、両方買ってくれるお客様が増えたのは、良かったなと思います。

支援を受けて

今回、芝川商工会の担当の方には色々と支援していただき、助けていただきました。

最初に芝川商工会の担当の方と知り合ったのは、7年前に「芝川の梅を使ってお菓子を作ってほしい」と依頼があり、梅大福を作ったことから始まりました。商品が完成した後、『ふじのくに新商品セレクション』への応募を提案してもらい、そこでなんと金賞を受賞することができました。その後、全店舗に梅大福の商品を配置する際には一緒に回って、その場で装飾に関する提案もいただきました。
他にも補助金関係で提出用の書類の書き方から申請までのサポートなどもしてもらいました。自分たちが分からない事を親身になって話を聞いて下さり、一つ一つ丁寧に教えてくれて本当に感謝でしかありません。

今後の展開

どらレットが美味しいと言ってくれるお客様の中で、最近「発送はできますか?」という声を聞くことが増えました。何度か実験をしてみたのですが、品質を保ちながらお客様の元へ届けることが難しく中々最初は上手く出来なかったです。そこで考えたのが冷蔵販売ではなく「冷凍販売」でした。しかし、フルーツを冷凍してしまうと、解凍された際に水分が増えてべちゃついてしまう問題点があったので、フルーツをジャムに変えてみたらいいのではないかと考え、現在研究を重ねている所です。完成しましたら、是非皆さんに食べてもらいたいです。ECサイトを最近立ち上げたので、今後は通販にも力を入れていきたいと考えています。

120年目に向けて

当店は、来年で創業120年目を迎えます。歴史が長い程、昔ながらのものを残すことはもちろん大切ですし、新しいものを取り入れることは中々難しいと思います。ただ、そんな中でも私達は『昔のモノ』と『今の時代のモノ』を掛け合わせて、昔と今の両方を大切にするようにしています。今はもうSNSの時代で、味だけでなく見た目も重要になってくるので、「昔から受け継がれてきた味は絶対に落とさない!だけど見た目も大事にする!」と決めて、日々新商品の開発を行っています。
当店のお菓子を通して、幸せな気持ちになったり、笑顔になる方が増えて頂けるよう愛情を込めて、これからもお菓子作りに励みたいと思います。

事業者情報

  • 支店名:宮原店
  • 住所:〒418-0005 静岡県富士宮市宮原225-3
  • 電話番号:0544-26-1088
  • 営業時間:10:00~19:00

  • 支店名:今泉店
  • 住所:〒417-0001 静岡県富士市今泉2丁目13-18
  • 電話番号:0545-53-4100
  • 営業時間:10:00~19:00

  • 支店名:松野店
  • 住所:〒421-3303 静岡県富士市南松野2450-1
  • 電話番号:0545-85-3931
  • 営業時間:9:30~19:00